とにかく食べない子
育児でしんどいのは「寝ない」「泣き止まない」そして「食べない」…この3種類は育児の中でも精神的にツライものだと思っています。
「食べない」にも種類があって、ざっくり分けると偏食、小食、自己主張(イヤイヤ期)に別れます。
・小食…食が細い、食べムラなどで少量しか食べないタイプ
・自己主張(イヤイヤ期)…食べる気分ではない、お腹がすいていない、眠い、遊びたい、遊び食べ、ながら食べなど
夕方にお腹がすいてグズグズ
ある日のことでした。ご飯を作り始めたタイミングで、お腹がすいた子がグズグズしはじめました。あーこれはあやしながらの料理で時間がかかってますますグズグズになるパターンだと思い、どうしようとあたふた…。
その時、たまたま用意していたニンジンが目に入りました。野菜嫌いな子でしたが、ニンジンだけは何故か食べてくれる確率が高かったのです。
「そうだ、これだ…!」と思い、ニンジンを手に取りピーラーで皮をむいてスティック状に切り、そのままスチーマーに入れて電子レンジでチン!
不機嫌な子をなだめつつ数分後、できあがったのは蒸したスティックにんじん。粗熱を取り、数本をお皿にのせてテーブルへ持っていくと…
食べた!
ムシャムシャ…とむさぼるように食べてくれました。うそーん!この時は本当に目を疑いました。
普段なら無視されることが多い野菜でも、お腹がすいているタイミングでそれだけをドーンと出すと食べてくれる…。盲点でした。今考えると当たり前といえば当たり前なのですが、毎日の育児で頭がうまく働かないとこういう発想すら忘れるんですよね。
効果的だった「前菜つきだし形式」
その日からなるべく、料理の準備をしている時に子どもがグズグズしはじめた時は、何か一品出すようにしました。
一品といっても簡単なものか、作り置きか、できあいのお惣菜ですが、「こちら、前菜です」みたいな雰囲気で食卓にそれだけを置きます。するとそれまでのグズグズがどこかへ行き、食べてくれる…(食べてくれない日ももちろんありましたが)
まさに「前菜(つきだし)方式」です。
おすすめのメニュー
作る場合は、野菜スティックがカンタンで良かったです。本当に野菜を食べない子だったのですが、この方法でニンジン、カボチャ、きゅうり、レンコン、ブロッコリー、レタスを食べてくれました。
中でもきゅうりは長らく拒否られていたので、食べてくれた時は感動しました…。今思い出してもファーストキュウリは嬉しくなる思い出です。きゅうりは火も通さなくていいので、サッと出せるし良いですよね。夏場は特に!
煮物や豚汁を作ってる場合、似ている途中のものを味見がてら出すのもラクで良かったです。
作り置きやできあいのお惣菜だと、きんぴら、切干大根、カボチャサラダなんかをよく食べてくれました。
市販のきんぴらは唐辛子が入ってることが多いのですが、スーパーなどで販売しているフジッコの「おばんざい小鉢」は子どもも食べられる味で良かったです。
空腹のタイミングが大事
この前菜形式、野菜を食べないわが子にはとにかく効果的だったのでオススメではありますが、タイミングが重要です。
出すタイミングは、お腹がすいて、グズグズし始めたとき。すかさず出す!食べる!
子どもは食べることに夢中になるし、小腹が満たされることで機嫌も良くなります。その間、親は料理がはかどる!まさに一石二鳥です。